死の香り

昼過ぎからH君とJRタワーホテル日航内のスパ、プラウブランへ。普段戦場で戦う男たちにもたまには休息が必要なのだ。
温泉に浸かり、スチームサウナ(本日はシトラスの香り)でまどろんでいた時に事件は起こった。
『プゥー』
もしや今のは放屁の音では。誰だっ!この癒しの空間を壊す輩は!振り返るとサウナにいる客は僕一人。


あ、俺か。


やばい。香りがする前に逃げなくては。ナチスドイツがアウシュビッツでやってた毒ガスシャワーってこんな感じかもしれない。他のお客さんが入っていくんじゃないかとドキドキしながら他のサウナで汗を流すH君のもとへ。「実は今、スチームサウナで・・・(略)」苦笑しながらスチームサウナへ向かうH君。あんた命知らずだよ。男の背中を見た気がした。