ALWAYS 三丁目の夕日

mt-blue2005-11-22

正直ただの時間つぶしのつもりで見たんです。でもね、よかった。堤真一の好演が光ります。
高度成長期の直前(或いは入りたて)の東京が舞台。他人のために本気で怒ったり、その人のためを思って、わざと思っていることと逆の言葉を浴びせたり。お金もないしモノも知らない、でも大事なコトだけはみんな知っていた、そんな素敵な時代をきれいな映像で描いています。豊かにはなったけど、度量の狭くなってしまった現代の日本を痛烈に皮肉っているように感じました。
昭和30年代って、ちょうど僕の親が育った時代で、僕の両親もこの時代の名残りみたいな部分は確かに持っている気がします。じゃあ、自分はどうだろう?最近はバカ親が多いなぁと何の気なしに言ってしまうけど、自分は”ちゃんとした”親になって大事なことを子供に伝えられるのか、と頭で考えてしまうあたりが、この映画に出てくる親たちとの決定的な差なのかもしれません。
是非いろんな人に見てもらいたい映画ですね。