野生

我が家にはたまにゴキブリが出現します。古い家なのでごく当たり前の話なのですが、妻はゴキブリが大大大嫌い。ゴキを見つけると悲鳴をあげちゃうくらい。そんな妻を見てるうちになんだか最近ゴキブリが怖くなってきました。昔は手づかみできたのに。
実は僕、小学校6年生になるまで宮城県のとある田舎町に住んでいました。もう野山を駆け回ってはいろんなことしてました。ゴキブリなんてお友達でしたね。今考えるとかなりグロいことしてました。
・池で捕まえたフナの口に爆竹を入れて火をつける。火をつけたら魚の肉が飛び散らないところまでみんなでダッシュ。(まあ、たいがい肉片が頬についたりする)
・トンボを捕まえて両側の羽を両手でつかみ左右に裂く。(地元の子供たちはこれをシーチキンと呼んでました)
・トンボを捕まえて4枚の羽のうち2枚を引きちぎって飛べるか確かめる。(意外に飛びます)
・カブトムシとかクワガタの幼虫を捕まえてきて、コンクリートに投げつけて殺す。
・沼にいるヒルをつかまえて友達の首筋にそっとくっつけて血を吸わせる。(吸われるとかゆいです)
・アり地獄にアりを落として食べられるのを観察する。(意外に地味)
・カマキリに捕まえたトンボを食べさせる。
・青大将(ヘビ)の死体を見つけて寝ている母親の枕元に置いてみる。(心臓マヒで死ななくて良かった)

確かにかなり残酷ではあるけれど、そうこうしながら田舎の子供たちは弱肉強食を知り、栄枯必衰を知り、痛みを知るわけです。実際の人間に危害を加えようなんて思わない人間に育つ、と僕は思うわけです。今の都会の子供たちに欠落している経験、そんな経験を存分に味わえた子供時代を僕は今、誇らしく感じています。