空白の3時間

そう。きっかけはたわいもないこと。この話は、会社の先輩と二人で府中の場末感漂う居酒屋でお酒を飲んだことに端を発します。
お店に入ったのは18時前。次の日も早いので、1軒で帰りましょうねとかなんとか言いながら、ホッピーを3杯、日本酒を3合ずつ飲んで、お勘定。予定通り1軒だけにして、先輩に別れを告げ、京王線府中駅から新宿行きの電車に乗って気持ちよく眠りにつきました。
どれくらい経ったでしょうか。ふと目が覚めると電車はちょうど駅に着いたところでした。どこの駅だろうとホームを見ると「京王永山」。
…。どこですか?ここ。僕が乗った電車はそんな駅通らないはずなんですけど。ふと時計を見ると12時25分。
…。え?21時過ぎには電車に乗ったはずなんですけど。呆然と立ち尽くす僕に、無情のアナウンス。
「次は終点京王多摩センターです。」
あ、そっちの路線ですか。3時間も乗って、乗った駅より西に戻ってるし。。。しかもこの電車が終電で折り返しの電車もありません。とりあえず電車を降り、どうしたものかと考えました。目の前の京王プラザホテルに泊まる手もありましたが、着替えも替えのコンタクトも持ってなかったので、しぶしぶタクシーで帰ることにしました。余計にかかったタクシー代…23000円。Priceless。
3時間という時間を考えると、おそらく府中→新宿(起きない)→高幡不動 or 橋本?(起きない)→新宿 みたいなことを少なくとも2回くらい繰り返していたことになります。普通、終点に着いたら周りのお客さんの気配で起きるものですが、その日は、iPodを聴きながら寝てしまっていて、周りの音が聞こえにくかったのでしょう。これが一番の敗因です。
どうせこんなことになるなら、終点まで目覚めたくなかった。よりによってなぜ一駅前で目が覚めたのか…。