99%の誘拐

札幌旅行のために購入したこの小説。あまりのテンポの良さに往復の機上だけで読み終わってしまった。
末期がんの男が、息子の誘拐に関する手記を残しその生涯を終える。そして12年後、その誘拐事件に端を発する誘拐事件が発生。この事件はコンピューターに制御されたものなのですが、ちょっと古めの設定がなんかリアルでいいんです。まだパソコン通信とか言われていた時代のお話。ただ、その古さを感じさせないリズムのいい文章に脱帽。

99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)