東京タワー

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

かなり前に隣の課の女の子から借りて読み始めたのだけれど、だらだら進む起伏のない文章に読む気をなくして放置。年末に返却の催促が来て(そりゃそうだ)、返したとたんに読みたくなってよくよく家の本棚を見てみると、妻が買った「東京タワー」があり、それを読み始めました。
話自体はありふれたもので、これが爆発的に売れるような本なのかなぁと疑問を感じないわけではなかったけど、自分の親も50半ば過ぎ。あと15年もすれば自分にも同じように親の死が身近に感じられるようになるかもと思えたのはこの本のお陰かもしれません。いつまでも元気でいるわけないですもんね。。。
話は変わりますが、冗談で(と、僕は解釈しているのですが)、よく『腹黒い』とか僕は言われるんです(苦笑)。ま、人の捉え方ですから否定する気はサラサラないですが、自分でも、『俺、大事な感情が欠如してるんじゃないか?』と不安になることがあります。1つは人の死に直面しても涙が流れてこないこと。もう1つは今だに(恥ずかしながら)母親に『ウルセー』とか『そんなことでいちいち電話してくんなっ』とか言い放ってしまうこと。
前者の涙に関しては、人それぞれ泣けるポイントって異なるのでアレですが、近しい人の死に直面したら普通涙がこぼれるんじゃないかと。でも出てこないんです。本当に身近な人を失ってないからなのかも知れません。
後者は毎回電話を切った後に後悔します。優しい言葉をかけてあげようと思っているにもかかわらず、話し始めたとたんに、イラっとしてひどい言葉を浴びせちゃうんです。まだまだ甘えているんですかね。作者のリリーさんが書くまでもなく、親孝行したいときには親がいないというのは昔から言い伝えられている真実。そろそろ大人にならないと・・・。